か細くても一筋の光明。

昨日はチェロのレッスンでした。
前回、厳しくてトホホのレッスンだっただけに、半分あきらめというか、なんとなく気が乗らない自分にハッパをかけて、宿題をやるにはやったけれど行き詰まり。

そして当日。「聴かせていただきましょう」と先生の声。

♭4個のへ短調のスケールを1音1音ぎこちなく弓を運ぶ私。
2オクターブの下りのD線の小指で隣のG線にいったん小指を置いてそれを中指に置き換えて、・・・と。
あ~、なんてヨチヨチ歩き・・・あれ?薬指と間違えて・・・レ♭は音が取れず、トチってしまいましたが、とりあえず先生は「出来たじゃないですか!前回はずいぶん酷かったけど、その20倍良かった!」と変な褒め言葉。


それから今後の私のレッスンのことで先生とじっくり話し合うこと30分余り
私の言い分はこうです。「私が弾きたい曲に、へ短調はないのに、なぜ今、へ短調の和声的短音階や旋律的短音階をやらないといけないのかわからない」。

先生の答えは「これは音楽をやる文法です。英語に文法があるのと同じ。ポジション移動で最低限やるべきこと」これこれしかじか・・・もっと詳しく説明してくれて、おっしゃることはわかるけど今さら憶えられないこの辛さ。
それでも「ポジション移動はすぐにできるとは期待してないから、じっくりでいい。人の10倍、20倍と時間をかければ出来るようになる!出来るまでやるんです! 僕は意味のないことは教えないから信じてください」とか言われ、それもそうだなあ、いい先生だなあと、単純。改めて思うに至りました。
それにしても「20倍」が好きな先生です。

先生は「せっかくいいチェロに替えたんだから、先行投資でしょ?ちゃんと弾けるようにならないともったいないから多少厳しくしてるんです」と。
私が「高齢者は呑み込みが悪いからもっと子供に教えるように言ってほしい」と言うと、
「子供の場合は、やりなさいと言えば素直にやる。
成長が早い。また親にやらせておいてくださいといえば済むけど、大人はそうはいかない」と。

それもそうだな、できな~い、と年齢を盾に、屁理屈言うのは私みたいな女性の高齢者でしょう。



でも、本当のところ、この先生には感謝しています。
チェロのいい音を引き出すために、腕の角度、肩の位置、移弦の仕方、弓のスピード、力を入れない、などなど、こと細かくチェックしてくれるので、人によってはそれが嫌な人がいるかもしれませんが、私の場合はそれが望むところ。
ありがたいこっちゃっ。また新たな気持で向き合うしかない。


私の行きたい進路は共有しているので、先が長い話ですが、ささやかながらも一筋の光明です。
ついて行けなくてレッスン止めるかもと
私が水面下で騒いでいたので、チェロ友が「レッスンどうだった?」と心配して電話をくれました。
寿命が先か、ゴールが先か、同病相哀れむ。焦らずやっていこうと
励まし合っています。

 

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