「第16回信州農村歌舞伎祭」観劇。

車で高速道路を利用して1時間半ほどの伊那文化会館で開催される「第16回信州農村歌舞伎祭」の観劇に行きました。
昨年、行く予定でしたが大雪のため行けなかったので、今年が初めて。

地芝居は300年におよぶ歴史があり、伝統芸能を愛する熱心な先人たちの情熱と努力によって継承されているものです。
今では地域貢献活動として9つの団体が地元での公演のほか「信州農村歌舞伎祭」で芸を競っているとのこと。
定期公演のおかげで各保存会側は一段と気合が入り、また鑑賞するお客は心待ちにして愛着ある年中行事にもなっているそうです。

今日の公演はその中の2つの団体。
下条村こども歌舞伎教室の「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」では、大人に交じって、下条中学校歌舞伎クラブや、小学生対象の伝統文化こども教室事業の歌舞伎教室からの小学生、中学生も参加しての熱演です。



 

もう1つは大鹿歌舞伎保存会の「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段(いちのたにふたばぐんき くまがいじんやのだん)」。
大鹿歌舞伎は1767年に上演された記録が残っています。
大鹿村の集落にある神社の舞台で演じられ、今日まで伝承されてきました。
江戸時代から明治時代には歌舞伎上演は禁令されましたが、奉納歌舞伎として村人の暮らしの中で脈々と受け継がれてきたものだそうです。
長野県無形民族文化財、国重要無形民族文化財に指定され、オーストラリア、ドイツで公演するなど国内外で広く活動しています。



アルジは以前から1度観劇したいしたいと言っていましたが、ツレアイのほうは失礼ながら「どうせ田舎歌舞伎でしょ程度」しか思ってなかったので、4時間近くの熱演にすっかり見入っていました。
長いせりふ、衣装も舞台も本格的。
大夫(語り部)、三味線、鳴り物もすばらしかったです。



おひねりは「みなさまのお気持大歓迎!役者も喜びます、どうぞ遠慮なくお願いします」とのアナウンスも。
ここはという決め所では、主に前のほうの座敷席から白い紙に包んだおひねりが雨のようにバンバンと投げられていました。
アルジも10円玉4枚を、置いてあった紙に包んで投げていました。
私たちは椅子席の前から2番目でしたが、舞台に届いて良かった!

通常このような会館では飲食禁止ですが、この歌舞伎祭だけは自分の座席でのお弁当OK。
伊那地方の歌舞伎を伝承したい、楽しんで欲しいという伊那文化会館側の心意気です。

これといった知識もなく、アルジのお付き合いで行った私でしたが、いいものを見せていただきました。

 

ブログ村ランキングに参加しています。
下の写真をタップしてくれると
うれしいです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました