リス兄(にい)がクルミをくわえて走っていきます。
おやー? どこへ持っていくのかなあ、目で追っていくと、お隣の庭のドングリの木にスルスルと登って、収まりのいい枝の根元に腰を下ろしました。
双眼鏡で観ていると両手でクルミをクルクル回して割ろうとしています。でもなかなか割れません。根気のいることだなあと同情します。
そんなこんなで、リス兄の写真を撮ったり、双眼鏡で観察したりと、私もかれこれ30分も樹上のリス兄を根気よく眺めて、双眼鏡を持つ手が痛くなるほどでした。
高いところで日向ぼっこしながらクルクル、クルクル。時おり風が吹いて、リス兄のしっぽの毛が一斉に揺れます。
今日はシジュウカラがいつもより多く飛び交っていたので、そちらも気になって眺めていました。きっとファミリーでしょう。
それにしても大家族。うちの巣箱で巣立っていった子達だろうなと勝手に解釈してみたり。
リス兄に目を戻すと、しまった! ちょうど木からスルスル降りていくところでした。
結局のところ、あのクルミは割れて中の実が食べられたのか、あるいは割れずに諦めたのかはわかりません。でも諦めるわけはないな。
オニグルミはとっても硬く殻を割るのが大変です。クルクル合わせ目をかじっていると、パカっと2つに割れると聞いていたのですが、リスの歯でもそう簡単に割れないことがわかりました。
下に降りてきたリス兄は、デッキのモミの木の鉢に入り込んで、今度はヒマワリの種を長いこと食べていました。
「やっぱりヒマワリの種のほうが食べやすいよ」、そう言っているようです。
でも苦労してもクルミを食べたいのは、脂肪分が多いので、きっとおいしいのだと思います。
モミの木のすぐそばの室内からカメラを構えていた私は、今さら動けず、リス兄に悟られないようジッと銅像になっていました。
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