ただ、生きていくために。

鉢巻道路から山梨県に入り、右折すると小淵沢インター、左折すると八ヶ岳高原道路への三叉路に車が5、6台停車していました。
チョッキを着た年配の男性たちがそばにいます。見ると猟銃を持っています。そう、鹿撃ちです。
長野県の鹿の生息数は10万とも20万頭とも。その鹿による農作物や樹木、植物被害が深刻になり、なんでもオスは1日1頭の制限、メスは無制限で駆除してよいことになったそうです。
家にいると、時々銃声が聞こえることがあります。その度に、あ、撃たれたんだな複雑な気持になります。
また仕掛ける罠も増やしたということも聞きます。近所の人の話では、罠から逃れて足が1本短いのがいるそうです。それも2頭も。
かわいそうに。罠でそういう目に合うより猟銃で仕留められたほうが楽なのにねという話になります。
今、官民で信州ジビエ料理普及にも力をいれているらしいのですが、私はどうしても鹿肉を食べる気にはなりません。では牛肉は?豚肉は?と言われたら、苦しいのですが。
近くであの可愛い目を見ていると、本心は早く逃げなさいと言いたくなります。
そういう人情の結果、鹿が増えすぎたのはわかっているのですけれども。

南アルプスの甲斐駒ケ岳がよく見えます。あの険しい山の麓にも、今ごろ鹿たちは餌を求めて徘徊しているのでしょう。
ただ生きるために。それだけのことなのに。




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