くちばしノック。

朝5時。枕元の窓ガラスをノックする音で起こされました。
昨日の不思議なシジュウカラの、またコツコツと窓ガラスをつついている音が、何度も何度も続きます。4mほど離れた反対側の軒下に巣箱があるのが目に入らないのでしょうか。だって、昨日も巣材をせっせと運んでいたはずです。
その内、2羽が窓のそばに飛んできて、くちばしでチュッチュッとキスをしているのを目撃。そしてやっぱり窓ガラスに飛び上ってコツコツとノックします。どうやらこちらに入りたいようです。そのたびにこちらも「入ってます」と応えます。
今度は1羽が巣材をくわえて、またコツコツ。「入ってます」と私。そんなこんなしている内に、1羽が反対側の高いところにある巣箱に入っていきました。
でもまた窓ガラスにやってきます。コツコツ、コツコツ、コツコツ。くちばしノックがうるさいから窓を開けてとアルジが言うので、少し窓を開けて反射をずらしてみました。寒ーい。朝の冷気が入ってきます。あ、もしかしたら窓ガラスに巣箱が反射してるのかなと、気づきました。
アルジが外に出てハシゴをかけてみるとやっぱり巣箱が反射して見えたそうです。昨日、私が見た角度は下から見上げたので青空と木立しか見えませんでしたが、シジュウカラと同じ目線にすると映った反対側の巣箱。
そこでアルジが雑巾代わりのバスタオルで窓をカバーしてガラスに景色が映らないようにすると。。。やがて飛んできたシジュウカラは戸惑ったようにそばの板に止まったり、すぐ横のドアノブに止まって、今度はドアのガラスを何度もコツコツします。
ちょうどこちらからはそのシジュウカラとガラスに映るシジュウカラ自身が見えました。やっぱり映った自分自身が気になるのかあ。もう少し目線を上げたら、ほら右側に巣箱が見えるでしょ!と、こちらも独り言。
うーん、わからん! 私の決して大きくない脳みそには、シジュウカラのちっちゃな脳みその考えることがわかりません。
こうして春まだ冷たい早朝は、シジュウカラにアルジとツレアイが翻弄される出来事から始まりました。





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