GREEN WALKの藁の焼却は雨の日を除いて依然続いています。藁の量に対して焼却炉に入る量が少ないので時間がかかるのはやむを得ません。
稲藁を燃やしているとかすかにいい香りが漂います。はじめはなんの香りかわからなかったのですが、燃やしていた1日、その香りがするので、ああ、これは藁の香りだとわかりました。
煙突から出る煙自体は確かに煙たい匂い。でも空気に漂う香りといったものは、薪が燃える匂いとは違って、何しろお米を育てたあとの稲藁ですから、なんだか体を滋養が包み込むような香りなのです。
そう言えば、枯葉や小枝、籾は燃やしたことはありましたが、藁の経験はないので、稲藁が燃える香りは意外でした。
刈り取られた断面を見ると、多重構造と言うのでしょうか、ストローがいくつも集まったようになっています。動物の藁の寝床はなるほど頷けます。
この弾力性で忘れられないのが、中学だったか高校だったか、当時、女学校の周りの田んぼに、秋、刈り取られた稲藁が大きな山になって集められていました。
そこで友達5、6人で隠れんぼしたのですが、藁山の中に隠れていると、体の上を友達が歩いても全く重さを感じないのです。あとで制服や髪の毛についた藁を取るのは大変でしたが、あの時の藁の隠れんぼは未だに全員の忘れられない思い出となっています。
今日はシジュウカラがデッキの巣箱の中を覗きにきました。巣作りの環境はどうか、子育ての寝床は作れるかと、チェックしていきました。
卵や雛を守る柔らかい苔や動物の毛、細い巣材になるものを、あちらこちらから探し出してわざわざ運んでくるシジュウカラの親鳥の苦労を思えば、すぐそばに山ほどある稲藁はお呼びでないのが残念です。
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