冬枯れから脱皮しようとしている林に咲くのはダンコウバイの花。葉っぱが出る前に濃い黄色の花が咲くので、目立ちます。
花が終わって小枝が伸び、新緑の季節になるとフィトンチッド(香り成分)が最も多くなるそうで、森林セラピストによれば、葉っぱの香りを直接嗅ぐことをおすすめしています。
多くの人が、爽やか・好きな匂いといった感想を言うそうですが、私には好みの香りではありません。
以前、前の林から切り取った枝を花瓶にさして玄関に置いていたところ、変な匂いがするなあ、なんだろう?と。それがダンコウバイの匂いとわかって以来、花瓶に生けるのは止めました。
ダンコウバイは漢字で檀香梅と書くように、枝を折ると香りがあり、クロモジと同じように枝が楊枝の材料になります。
秋には薄緑の実がなりやがて赤から黒へと実の色がかわり、また特長ある形の葉っぱも黄色に紅葉するなど、春から秋まで林の中で目を楽しませてくれます。
普通、花が実になっていくので、花は春、実は秋と、季節がこんなに違うのもちょっと不思議。春に咲いた花の核は枝のどこかに潜んで、ずっと秋を待っているのでしょうか。
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花は可愛いけどニオイが、ね。
ダンコウバイの黄色い紅葉。
しっとり雨、ぐったり日。
林の目立ちたがり屋、ダンコウバイ。

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