道の駅小渕沢のホテルスパティオの前庭は、この間まで見事な大木の枝垂れ桜でお花見ができましたが、今は藤棚の回廊にぐるりと薄紫と白の藤の花房が幾重にも垂れ下がり、これまた見事に咲き誇っています。
そばにいると、プーンといい香り。藤の花ってこんなにいい香りがするんだと、実感しました。
藤の花というと、藤娘や日本舞踊を思い浮かべるように、日本の固有種は古事記、万葉集、枕草子などにも藤の記述があるそうです。
花だけでなく蔦の繊維も重宝されたようで、古墳時代の巨大な石棺も木ぞりに載せて藤の蔦を編んだ藤縄で運んだという説があるほど、藤はやはり間違いなく日本で古くから愛でられた植物の1つです。
イギリスへ旅行した時、家々の庭で藤の花をよく観ました。建物の壁に這わせるように植えられていて、壁に蔦を這わせるのはあまり良くないと聞いていたので意外に思ったものです。
でもそんなこと気にするより、壁を覆って美しく咲く藤の花を愛でる気持のほうが優っているのでしょうね。
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