雨。庭を庭に。すべてをそのものに。

明け方からでしょうか、ずっと降っていた雨がお昼にやんで、かわいた土には恵みの雨となりました。
雨上がりの庭を歩くと、緑の面々がうれしそうに水滴で長靴を濡らします。
あらら、ローズウォークのバラの茎がたわむように小径をふさいでいます。ホワイトガーデンのアイスバーグは満開だったため、開き切った花にたっぷり雨を含んで重くなり、土の上にうなだれていました。
雨は、バラの薄い花びらにとって重石のようで、いささかかわいそうです。

混声合唱組曲「水のいのち」より『雨』(高野喜久雄作詩・高田三郎作曲)という歌を、昨年、合唱団員の1人として庭のアルジと共に、岡谷市カノラホールでの60周年記念コンサートで歌いました。合唱では有名な歌ですが、私は入団2年の練習の時に、初めて練習で知りました。歌っててなんだかジーンとしたのを覚えています。

        降りしきれ   雨よ   降りしきれ  
        すべて立ちすくむものの上に   また 横たわるものの上に  
        降りしきれ   雨よ   降りしきれ  
        すべて許しあうものの上に      また 許しあえぬものの上に
        降りしきれ   雨よ   わけへだてなく  
        かれた井戸    踏まれた芝生   こと切れた梢   なお 踏み耐える根に  
        降りしきれ    そして 立ちかえらせよ  
        井戸を井戸に   庭を庭に    木立を木立に   土を土に
        おお すべてを  そのものに   そのものの手に   そのものの手に      

練習でこの歌を歌うたびに、私たちのGREEN WALKの庭を思い浮かべていました。
また雨が降る日は、家の中から庭を見ながら、この歌のことを思い出します。私の大好きな歌の1つです。
昨夜はその合唱団・岡谷せせらぎ会の練習日。その道中、 コンサートから半年経った今でも、車の中でCDのこの歌を大声で歌っています。

土の上にお辞儀していたアイスバーグの花を切って花瓶にさしました。



 



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