冬の朝に似合う響き。

朝起きたら、デッキのテーブルの上がキラキラと輝いていました。えっ、なに? これ! と思わず言ったほど。
古びた木のテーブルに、少しだけ降った雪が凍って、まるで粉々のガラスを撒いたようです。
でも無数の1粒1粒の煌めきは、残念ながら写真では表現できませんでした。かと言って、言葉でも煌めきとしか表現できません。
そして今朝も、サンルームのガラス戸に、雪の結晶が張り付いています。

雪景色を観ると、聴きたくなる音楽があります。
THE SWINGLE SINGERS with THE MODERN JAZZ QUARTET の「PLACE VENDOME」です。
20代の時、友だちグループでジャズを聴くのが流行ったりして、ちょっとモダンジャズを聴いていた頃です。
スキャットで人気だったスィングル・スィンガーズと、MJQがセッションしたこのレコードを友人から借りました。
その透明感のある音はモダンジャズに詳しくない私にも、とても親近感のある音で、同じものを買ってよく聴いたものです。
モダンジャズと言えば夜のイメージなのに、このレコードは朝! それも冬! 透明感のある冬の朝のイメージでした。

それから何十年後。この地で雪景色を観たら、無性にあの「ヴァンドーム広場」のレコードが懐かしくなって、検索したら廃盤にならずにCDがありました。1967年録音のままです。レコードジャケットは変わっていましたが、曲はそのまま。
冬になると聴きたくなるこのCDは、朝、アルジと時々聴いていますが、いつ聴いても新鮮です。
冬の朝に似合う音楽。スキャットとビブラホンの音色が雪景色に溶けていくようです。




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