きらめく冬の小さきもの。

いいお天気。軒下のツララの先から、まあるい透明の雫が落ちていきます。
綺麗。
垂れさがる長い氷の柱は1本1本が陽光にキラキラと輝き、月並みな言い方ですが、ところどころダイヤモンドのように光って、観ていて飽きません。
窓越しにその光景を眺めながら、チェロでスケールの練習をしていると、単調な練習も、ツララの融けた雫がリズムをとりながら落ちていくようで、弾く音が多少狂っていても、壮大な自然を奏でている感じに聴こえるというのは言い過ぎでしょうか。

暖かい部屋でイトトンボらしきものが命を終えようとしている様をこのブログに書いていたら、昆虫に詳しい方から「あのトンボは、オツネントンボ。成虫で越冬するイトトンボで、他にもやっぱり成虫で越冬するホソミノオツネントンボという似たのがあります」と教えていただきました。

この地で5回の冬を過ごしていますが、ツララの美しさや光のきらめき、小さな虫たちが、アルジとツレアイの冬の何の変哲もないような毎日に、素朴だけれど新鮮な自然を、それとなく見せつけてくれるのはありがたいことです。




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