東京を歩き回って3日目。2人ともさすがに疲れたようで、今朝、目が覚めたのはなんと8時でした。
今日は豊洲市場へ行く予定でしたが、寝坊してその気が失せたアルジは、ツレアイが行きたがってた千鳥ヶ淵を歩いてから、銀座でラーメンを食べて富士見へ帰ろうと言い出します。まあ、それもいいね、桜の季節だし、豊洲はまた、ということで、ホテルから歩いて千鳥ヶ淵へ。
多くの人たちがお花見歩きをしていますが、やっぱりここも中国人で占領されてました。写真を撮るのにも、人の通り道を横切ってポーズをとっていたり大きな声で話したり、決められた左側通行をしなかったり。いつの間にか、アルジとツレアイは桜を愛でる気分を忘れて警備員のような目になっています。やれやれ、こんな気持の私たち、いけませんね。
さて、今日のお昼は銀座・八五の中華そば。今回の旅行でおにぎりの「宿六」と「八五」の中華そばを味わうのも目的でしたが、1日目にミシュランのお墨付き、東京で一番古いおにぎり店「宿六」を味わえなかったこともあって、今日の「八五」は絶対はずせません。
お店の前に着いたのは12時50分。17名がすでに並んでいました。気温は7℃、寒かったですが、私たちはせめて「八五」の中華そばは意地でも食べると、1時間待ちました。
シンプルな外観と店内。座席はカウンターの6席のみ。高級すし店のようです。おしぼり、紙エプロン、薄手のグラスの水、薄い紙マットを敷いた上にラーメン鉢が置かれます。
ラーメン屋さんとは一線を画すお店で緊張の空気が流れているようです。厚かましい私たちは店名の「八五」はどういう意味かとかいろいろ質問をしましたが、ほかの4人のお客さんは静かに�跟をすすっていました。
ここの主人はフレンチの世界で栄誉を極めたシェフ。華々しいキャリアから新たなチャレンジをしたのがラーメンでした。スープのベースはフランス産鴨と名古屋コーチン、生ハムのほか、ラーメンの常識を破ったオリジナルのスープ。醤油も化学調味料も使わない、素材の味だけで作ったものとか。全てが厳選素材です。なのに価格は特製でも1,050円。分厚くて大きなチャーシュー2枚に煮卵入り、太いシナチクで良心すぎる価格です。店名の由来の1つ、8.5坪に、主人のほかスタッフは3人という充実さ。柔和な表情の店主と感じのいいお弟子さんたちです。
お客さんはこの贅沢なスープを飲み干すのが隠れた掟のようで、私たちも飲み干したのは言うまでもありません。そのあとに出された加賀の水出しほうじ茶もご馳走でした。
今日も、あっちこっち行ったり来たりしながら約15,300歩、10km余りのウォーキング。
こうしてアルジとツレアイの東京お上りさん旅行は、疲れはしたものの楽しく無事に終わりました。
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