東京スカパラオーケストラ、ふたりもノッタぜ!

4か月前の10月、混声合唱団「せせらぎ」のコンサート鑑賞に岡谷のカノラホールへ行った際、アルジがプレイガイドで「東京スカパラダイスオーケストラ」公演のチラシを見つけました。
テナーサックスで北の杜吹奏楽団に入団したアルジにとっては、向学の念、気になるオーケストラです。


テナーサックス、バリトンサックス、トロンボーン、トランペットほか奏者の写真がチラシにあり、「あ、吹奏楽だ!行こう!」と、それだけで、東京スカパラがどういうものかも知らず、アルジは即決。
残りわずかだったチケット2枚が運よく買えて喜んでいました。

ツレアイのほうは「東京スカパラ」の名前は知っているけれど、ファンでもなんでもありません。
ただ、エネルギッシュというか、威勢のいい演奏の印象は持っていました。


その内、アルジは「東京スカパラダイスオーケストラ」というのは、どうも自分が想像していたオーケストラではないとわかり始め、買うんじゃなかったなどと時々言いながら、今日の日を迎えました。

中央高速の諏訪湖SAで食事して、早々とカノラホールへ。
見ていると若い人ばっかりです。もちろん、中年、高齢もチラホラ。

若い人の多くが、厚めのタオル地のひざ掛けのようなものを持っているので、みんな寒さ対策なのかなと思いながら、開場を並んで待っていました。

開演前「今日は声出しOKで~す!」という元気のいいアナウンス・・・やっぱり、そういうコンサートのようです。

東京スカパラの開演が始まった途端に、ワッとみんな立ち上がって想像通りの展開。
拳を振り上げ、みんなピョンピョン飛んだり踊っています。
高齢者には場違いな雰囲気ありあり。アルジとツレアイは、その場に水を差すようですが椅子に座ったままでした。
そして私がひざ掛けと思ってたのは、応援グッズのタオルフラッグだったというのが判明。



さて、東京スカパラ自体は素晴らしい演奏で、みんなをノセていき、盛り上がりも絶好調。
やはりノセ方はプロで、その内、ステージが見えないのでついに私たちも立ち上がって、観ていました。
初めは棒立ちで。疲れるので時々座るというパターン。

でも、管楽器とパーカッション、ドラム、エレキギター、キーボードの迫力は凄く、むしろ、このオーケストラに若い人たちがノッテいることに、ある種の感動を覚えました。

その内、若い人には負けるけれど私たちも体を揺らし、手を振りかざして、みんなと一緒に楽しんでいました。ピョンピョン飛びはしませんが。
大音響ではあるけれど、潔い音が気持よく、スカッとしていて会場全体がエネルギーで包まれている感じ。
トークも楽しく、演奏も実にいいコンサートでした。

来年、東京スカパラダイス35周年だそうで、この長生きぶりはまさに大人のバンドの所以。
甲子園球場ライブ開催の大きな垂れ幕が下ろされ、ラストにはみんな持っているスマホのライトを点灯し、観客席に白い明かりが揺れます。

私もスマホを点灯しましたが、アルジは、みんなに参加したくてもスマホのライトの付け方を知りません。
以前、教えたけれど、アルジは憶えてなくて、焦って画面をあれこれ触り、ツレアイに頼ってきますが、機種が違うので、2人で画面を覗いていました。

すると、すぐ後ろの席の若い女性2人が見兼ねたのでしょう、後ろから手を伸ばしてきて、アルジのスマホの画面を下からスクロールさせ、ライトを点灯してくれました。

初めは座ってた場違いな高齢者が、やがて立ち上がり、その内、手を振りかざしリズムを取りだして、場を楽しんでいる様子に安心していたら、やっぱりスマホのライト点灯に苦戦してたというオチまで、一連のプロセスをずっと後ろから見られていたのでしょう。

終わって席を立った時に、ライト点灯のお礼をアルジが改めて言うと、女性たちは素敵な笑顔を見せてくれました。
なんだか敬老の日みたいです。

 

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