2羽の運命。

鳥がガラス戸にぶつかった音がしました。そんな激しい音ではなかったけれど、デッキには、足を少しバタバタさせたあと、仰向けになって動かないシジュウカラがいました。すぐに手にとると・・・良かった、生きています。タオルの上に寝かせて安静にしておけば元気になると思われました。激突事故が減ったと思っていたのですが。

15分程経ったでしょうか、かぶせておいた洗濯カゴの取っ手の穴から飛び出してリビングを飛びまわっています。外に飛んで行けるようにガラス戸を開けたのですが、あいにく高い天窓の縁に止まってしまいました。ここに行かれると、私たちには手が届きません。

アルジが枝切り鋏の長い棒に虫取り網を紐で縛って、なんとか網でキャッチしようとしましたが失敗。しばらくパニックになったように部屋を飛び回ったあげく、ようやく開けていた窓から飛んでいってくれました。

アルジとツレアイがやったこと・・・横たわっていたシジュウカラを保護して、元気になったら外へ放ってやろうとしたのですが、シジュウカラ本人とすれば、人間から追い回されて、やっと自力で逃げられたと思っているでしょう。

ようやくホッとしたところで、アルジが、また鳥がデッキに倒れてると言います。見るとカワラヒワが、チラチラ降る雪に濡れて冷たくなっていました。いつから横たわっていたのか全く気づかず、かわいそうなことをしました。きっとこのカワラヒワは、シジュウカラより早く窓ガラスにぶつかってたのでしょう。雪が積もる前に、ヒマワリの種を一緒に、前の林に埋葬してやりました。

 




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