やっぱりチビリスは痩せています。と言うのも2年前に来ていたリスちゃんの写真と比べてみました。写真のリスは体がふっくらで、尻尾もフサフサ。これがリスの体つきと思っていただけに、チビリスとネーミングしたのは我ながら納得できます。
さて、今日はチェロのレッスンでした。肘の痛みで練習できてなかったので、ボーイングの仕方を改めて教えていただきました。弓を持つ手に力がどうしても入って響きがうまく出せないのです。
そんな中で宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の話になりました。夜ごと訪ねて来る三毛猫、カッコウ、狸の子、野ネズミの親子との関わり合いの間に、上手に弾けない楽団員のゴーシュが、夜な夜な死にもの狂いで練習して上達していたという物語。帰宅して改めて読み直してみました。
野ネズミのお母さんは言います、「からだ中とても血のまわりがよくなって大へんいい気持ちですぐに療る方もあればうちへ帰ってから療る方もあります」と。ゴーシュの知らないところで、ゴーシュの弾く音色がミミズクやウサギの病気を治していたというのです。
1週間か10日そこらで、アンコールされるほどに上達したゴーシュ。初めのうちは三毛猫やカッコウを狂わすほどにしていた音、そして邪険にしていたゴーシュ自身も、いつの間にか穏やかな人間に変わっていったのですが、最初に読んだ時よりも、物語の理解度は増しました。
でも先生がおっしゃりたかったのは「死にもの狂いで練習せよ」? そのようにとらえていない私は、ちょっと他人事のようで。死にもの狂いで練習すれば、1週間とか10日とは言わないまでも、もうちょっとなんとかなりそうな気がしますが。
「セロ弾きのゴーシュ」にリスは登場しませんでしたが、もし出てきたらリスはゴーシュに何と言ったのかな。
「おかげで尻尾もフサフサになって、体も程よくプックリになりました」とか?
コメント