春分の日は思いがけない積雪になりました。朝は2cm程度でしたが、風が強く粉雪が舞っていました。やがて10cm、20cmにもなり、吹きだまりのところは50cmにもなっています。
2羽のシジュウカラが何やら話しています。
耳をそばだてて想像力で聞いてみましょう。
「雪の中に、頭突っ込んで、なにしてんの?」
「いま、忙しいの! うーん、ない! もう少し探してみるか・・・。よいしょっと。あちゃー、チュメテー!」
「そりゃー、冷たいだろー。ねえ、何を探してるんですかって、聞いてるんだけど。」
「うるさいなあ、ヒマワリの種! この下にお皿があってさ、その中にきっとあるはず。」
「えっ? そこにお皿があるの?」
「いつも食べに来てたから、ちゃんと知ってるんだ!」
「雪が積もってて見えないのに、よくわかったね、すごいなー、執念だね!」
「生きていくって、こんなことさ。あ、あった、あった、よし、1粒いただき!」
「やったー! 僕も真似しよおっと」
「じゃあねー、お先に」
1羽のシジュウカラが何度も何度も頭で雪を掘っている姿を偶然見た時、感動してしまいました。いいものを見せていただきましたっていう感じ。
そして傍らには、それを興味津々で見ている1羽。学習したその子は、やはり頭を雪の中に突っ込み、先達のような苦労もせず割と簡単に1粒見つけて飛んで行きました。そのあとも真似をして雪の中に頭を突っ込んだシジュウカラがいました。
それは雪の日にデッキで繰り広げられたまさにドラマでした。
こんな姿を見せられると、ヒマワリの種をやるのはやめられません。
今日は白く覆われた世界に慌てた鳥たちが大勢やってきてバードフィーダーに群がり、いささか殺気立っているように感じました。
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