生まれ変わった帯。

お正月は新しいテーブルランナーをテーブルの真ん中に敷きました。実はこれ、私のずいぶん若かりし頃の名古屋帯。一目惚れして、福岡の玉屋デパートで買ったのを憶えています。当時は母が茶道を教えており、お茶会の時は友人と一緒に着物を着て出かけたものでした。

着物や帯はそんなに持っていたわけではありませんが、今はほとんど処分しました。もう着ることがないので残っているのはテーブルランナーやランチョンマットなどにリメイクしたら使えるかなというものだけ。その内、その内と思いながら、結局は今まで何も作り直さないままでした。

そして一念発起して暮れに、お気に入りだった梅の模様の名古屋帯を解き、作ったのがこのお正月用のテーブルランナー。帯のリメイクは初めての挑戦でした。

中の芯布を取り、折り目をアイロンで伸ばし、ミシンで袋縫いして幅30cm、長さ240cmのテーブルランナーが出来上がりました。そして思ったのが帯の幅といい長さといい、テーブルランナーにぴったりのサイズ、どこにも無駄がないということでした。

こんなことなら、晴れ着の派手な錦糸の袋帯なども処分するのではなかったなと、今更ながらもったいない精神がのぞきます。そして日本の反物の効率良いサイズを見直す機会になりました。

 




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