弦楽四重奏団ユバルの練習で、原村の八ヶ岳中央高原キリスト教会へ出かける時間。
車にチェロを積んで、ふと夜空を見上げると、カラマツ林の上に大きな星が1つ。 まだまだ冷気が体を包みます。
車を走らせヘッドライトが照らす道に、光る眼が2つ。鹿が近くの家の庭へと急いで横切りました。
その道のずっと先の地面近くにも、また光る眼が2つ。今度はゆっくりの速度で、タヌキが横切っていきました。タヌキは足が短いので、ゆっくりに見えましたが、本人はあれでも急ぎ足だったに違いありません。
しばらく車を走らせて行くと、今度は速足の小さな動物が車道を横切って林の中へ消えました。よくわからないですがイタチのようなものでしょう。
練習が終わった帰り道。原村と富士見町の境あたりで、車の10mほど先を低空で横切る大きな鳥が。
フクロウです。ああ、もうフクロウの営巣なんだなあと、その季節を知りました。
いろんな動物たちの夜がはじまったのをみて、グリム童話「ブレーメンの音楽隊」と宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を思い出します。
夜の帳が下りて、動物と人間が繰り広げる物語と同じように、私の前を横切っていった動物たちのおかげでちょっと物語めいた夜になりました。
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