父の籐椅子。

ガレージ前に出された籐の寝椅子は、まだまだ座れますがサンルームに置いていたため、強い日光と室内の高温で色褪せ、多少、籐も傷んでいます。

10年近く前、家具さんにきれいに補修してもらい、それに合わせて洋風な座布団も作ってもらいました。

 

亡くなった父が、夏、縁側でよく座っていたものです。もうかれこれ60年も経つでしょうか。

そしてここへ移住した際も、この籐椅子を連れてきました。日中はデッキに置いて、アルジはお風呂上がりにビール片手でよく座っていました。

アルジかツレアイのどちらかが座ると、目が見えなくなった老犬・樹林は「僕も座る」と言って寄ってきます。抱き上げて、足を伸ばすところで樹林は伏せをしてよく寝ていました。籐なので涼しくて気持ちいいんでしょう。

そんな家族の断片的な歴史を刻んだ籐椅子は、その役目を終え、今、処分される運命になりました。

父、そして愛犬との思い出がある籐椅子を捨てるのは忍びないですが、ありがとうと、送り出すことにしましょう。

 




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