美しすぎる紅葉の庭、犬養毅の白林荘。

紅葉真っ只中の土曜日、富士見町観光協会主催の「おひさんぽ 秋の文学コース」に友人たちと参加しました。4時間半のウォーキングです。



富士見町は多くの著名人に愛され、富士見高原には、明治期より多くの文人たちが来遊し、この高原を題材とした小説詩歌・俳句などが数多く生まれたほど、実はすごい所なんです。

アララギ派をはじめ、富士見高原を舞台に数多くの作品を残したゆかりの詩人や文人である尾崎喜八、田山花袋、宇野浩二、田宮虎彦、唐木順三、井伏鱒二。また、「夢二式美人画」と評され一世を風靡した竹久夢二などの資料が高原ミュージアムで見られます。

標高1000m以上と高く、自然に恵まれた富士見高原は、大気清澄で、結核患者の療養地としても理想的な環境で、サナトリウムでも有名でした。
今では建物はなく資料館でその歴史が偲ばれます。
堀辰雄の「風立ちぬ」は、ここ富士見高原が舞台だし、竹久夢二はこの富士見高原療養所で療養していました。




今回、いちばん行きたかったのは5 . 15事件で海軍青年将校らの凶弾に倒れた総理大臣・犬養毅の別荘「白林荘」。敷地内の林がすばらしいと聞いていました。
犬養さんはここを晩年の地にしようと決めていたそうで、広大な敷地は紅葉が見頃。
場所によっては苔の上に赤や黄色の落ち葉が降り、フカフカ。こんなにフカフカの苔の上を歩いたのは初めて。


あまりに美しい秋の景色でした。

 

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