アウトバウンド気分の下呂温泉。

一昨日、家からいつも見る南アルプスを、裏側から見ました。
前山が幾重も連なるその向こうに冠雪の南アルプス。

ちょうど朝のNHK-BSテレビで、夏に開催された「トランスジャパンアルプスレース 2022(TJAR)」を観ていたので、身近なようでもあり、雲の上の世界にも見えます。
「トランスジャパンアルプスレース 」は日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415kmを、8日間以内に、交通機関を一切使わずに自分の足で走るか歩いて走破する、選ばれた超人たちの競技です。

一方、お気楽私たちは遠く南アルプスを横目に、岐阜の下呂温泉へ車で走りました。



下呂温泉に着いても、やることは温泉に入る以外に何もなく、アルジは家から4冊持ってきた本で読書ばかり。
ツレアイはi-Padでアマゾンプライムの映画ばかり観ていました。

3年前に来た下呂の別のホテルの温泉はヌルヌルして気持良かったのですが、今回のホテルは、フロアが違う露天風呂もわかりにくく、しかたないと入った大浴場は内湯のサラサラ湯。ヌルヌル感は全くありません。
遥々来たのにこれなら我が家の近所の鹿の湯と変わらないじゃないのと、私は初日に1度しか温泉に入りませんでした。

アルジがマッサージ屋さんに聞いたところによると、川を挟んで温泉質が違うそうで、今回のホテルは町側で温泉はわりとあっさり湯のほうでした。

それでも昨日入ったこのホテルの別の大浴場では多少ヌルヌル感が感じられ、これなら来た甲斐あり。
同じホテルの浴場によって違うのも変な話ですが。

さて、ホテルはといえば、スタッフの多くはベトナムほか、東南アジアの人たちで、日本語は上手なのですが聞き取りにくくて、まるでこちらが外国に行った感じ。

下呂温泉は昔からある大きな温泉地ですから、リニューアルしたのも含めホテル・旅館が立ち並んでおり、こんなにあれば従業員の確保は苦労するはず。
地元の若い人たちは、大学などで都会へ出れば、就職先もホテル以外にはそんなにないでしょうから地元には帰ってこないと思われ、人手不足は想像がつきます。
しかもコロナ禍でインバウンド減少もあり、下呂温泉に限らず、どこの温泉も同じような問題を抱えているだろうと察しがつきます。



昨日、昼食のあと街をブラブラ歩いて小さなお店の前のベンチに座り、飛騨牛の串さしを食べながら、温泉地の行く末を案じたものです。

 

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