ホッホホー、ホッホホー。

今夜は珍しくフクロウがよく鳴いています。ホッホホー、ホッホホー・・・。南東の林のほうから声がしています。
フクロウの巣立ちは例年ゴールデンウイーク明け、5月10日頃ですので巣立ちして2週間位。まだ木の枝で親鳥が運んでくる餌を待っている時期です。たぶん鳴き声は、雛たちに呼びかけているのか、父鳥が母鳥に語りかけている声でしょう。風のない満月の中、そして星が煌めく空の下、どこかの木の枝の上、そこにフクロウファミリーの営みがあることは確かです。

昨年までの2、3年間、アルジと一緒に地元の自然クラブのフクロウ部会で、フクロウの繁殖を見守る活動をしていました。フクロウが巣づくりを開始した時から、時々、担当した巣箱を観察し、巣立ちしたと連絡が入れば、雛鳥を観に行ってその可愛い姿を写真に撮ったり、どこへ移動したかなども誰かが教えてくれて、普通なら観察できない生態を知ることができました。
各所に設置したフクロウの大きな巣箱は20個余りあり、その管理や清掃、補修ほか、記録や巣立ち後の巣材を大学の研究室に送ったりという活動を20名近くのメンバーが担っていました。
ここでしかできない活動のおかげで、親鳥が獲ってきた餌のネズミを樹上で雛に与えるシーンなどは、キャリアのあるメンバーも初めて観たというほどの貴重な経験。ぬいぐるみのような雛鳥がジッと動かずに人間を見下ろしている様子は、雛と言えどもどこか威厳があり、さすがフクロウ様さまという感じがしたものです。




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