私が知らなかったこと。

クリスマスを控え、八ヶ岳中央高原キリスト教会はキリストの誕生を祝ってモミの木やクリスマスリースで飾付けをしています。いつも祭壇に素敵な花を生けてくださる信者の方のお宅で、私も先週、小さなリース作りに参加させていただきました。

我が家の玄関にもクリスマスリースを飾っています。毎年のことですが、ウォーキングの途中にある山のモミの木の小枝を頂戴して作りはしたものの、まだただのリースで、デコレーションする時間がなく未完成のまま。ボチボチ仕上げましょう。

そんなことを考えながらテレビを観ていました。日曜の夜9時、NHKテレビで「自閉症の君が教えてくれたこと」という番組です。東田直樹さんという1992年生まれの自閉症の作家のドキュメンタリー。

彼が障害を抱えているのを自覚したのは13歳の頃。小学校の授業についていけず特別支援学校に進路を変えざるを得なかった時でした。

彼は言います、「自分には知能がある。心がある。それを伝える手段がなかった」と。言葉が話せなかった直樹さんはパソコンを覚えて、今では著書も20冊あるとか。そして彼の「自閉症の僕が飛び跳ねる理由ーーー会話のできない中学生が綴る内なる心」という本は翻訳されて世界30カ国で読まれているそうです。

これまで私は、東田直樹さんのことも、その著書も知りませんでしたが、私が何よりも知らなかったことは自閉症の人の心でした。なんと誤った見方をしていたのだろうと、この番組を見てとても考えさせられました。

最後に直樹さんは言いました。「人はどんな困難を抱えていても、幸せを見つけ、生きることができる」と。

番組中、彼が発する全ての言葉は、いちいち納得できるものでした。私といえば、いろいろお恥ずかしい限りです。

 

 

 




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