さ、次のことを考えよう。

傾いた照手桃の木はとうとう切られました。

都会では針葉樹がわりに生垣にも使われるほどですが、細い幹の割には葉があまりにも多く、台風21号の風には連獅子の役者が首をぐるぐる回すように揺れ動いて、傾いてしまいました。

GREEN WALKの中ほどに植わっていて、アルジのお気に入りだった照手桃。

春には純白の花をぎっしりつけて綺麗なのですが、花が終わると背丈がある濃い緑は存在感がありすぎ、また枝と枝の間に透け感がないので、少しうっとおしく見えていました。

アルジがチェーンソーで枝を払っていき、見慣れた樹木がなくなれば淋しいですが、照手桃が消えたあとの景色は少し視野が広がります。

さ、次のことを考えよう。切られた照手桃には申し訳ないけれど、庭が素敵になるのなら、照手桃も納得してくれると思う。

 




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