年輪。

なんという暖かさでしょう。

家のあちこちの窓ガラスを開けると気持いい風が入ってきます。と同時に、風は小鳥たちの賑やかな囀りまでも乗せてきました。

ザワザワと風の音。時々、カラマツの枝と混じり合って、風はヒューヒューと協奏曲へ曲想を変えます。

デッキの温度計を見ると7℃。遮るものがない陽射しで感じる温度は、もう春そのもの。

雪景色があまり見られなくて淋しいと言っていたけれど、それはそれで春を目の前にすれば、また新しい、またいいことが起きるような希望が生まれてきます。

季節というのは、いろいろなことを自覚させてくれるだけでなく、次のこと、未知なる楽しみを運んでくれる。そんなことを繰り返しながら、人は幾重もの年輪を重ねていきます。

 

 




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