通り過ぎたジャガー夢物語。

庭に出ることもなくなって、バードバスにはシジュウカラとヤマガラが入れ代わり水浴びしています。



カラマツの葉もすっかり落葉し、道には枯れた針葉が道の脇にたまっています。

デッキにもカラマツの枯葉がずいぶん落ちていたのに、いつの間にか風が一掃して綺麗になっていました。


ゴルフの打ちっぱなしから帰宅する途中、小さな中古車販売店頭にワインカラーのスポーツタイプの車が見えました。
通り過ぎたものの
「あの車は何だ?色がいいなあ、かっこいいなあ。
見るだけ。
と、アルジが確かめたいと言ってUターンしました。

プリウス・アルファから降りてみると、その車は小さなジャガーのエンブレムがついたジャガーそのものです。

色とデザインにすっかり魅せられたアルジ。お店の主人がアルジを助手席に乗せ、ツレアイも白い革張りのリアシートに乗り込みました。
どうせ乗ってみるだけ。


価格を聞けば、格安も格安のビックリ値。
「室内のランプが夜はきれいですよ~、ここがブルーになってですね。走りは抜群です。車検も取ったばかり。」とセールストークに乗せられてだんだんその気が加速していくアルジ。

今年は熊本や広島の他、水害で廃車になった車を悪徳業者が格安で売って事件になっていることも以前聞いたことがあったので、確認すると、○○市の社長が会社の経費で買ったものだとか。

ただ1つ惜しいのは四駆ではないこと。富士見の冬は乗られません。これが四駆だったら・・・。

ワインカラーのジャガーをアルジは撫でながら、今晩じっくり考えてみると言って、私たちはプリウスに乗って帰宅しました。
車中では「
東京へしょっちゅう行くわけではないし。ジャガーに乗って行く所がない。富士見のAコープに行くくらいだともったいない。それともジャガーに乗ってあちこち行こうか。」などとジャガーに乗った私たちを思い浮かべてはおりました。

「でも、すぐぶつけそうだなあ。」と、昨日、綿半に入る道路の縁石にプリウスをちょっと乗り上げたアルジは具体的に心配しています。

で、話が行きつくところ、「それにしても安すぎる。何かあるのではないか」と、懐疑的な私たち。
ちょっと手を伸ばせば届くところにある、これまで想像もしなかったジャガーが目の前に・・・。

でも結局、歳をとりすぎた私たちにはジャガーは似合わないと、我に返ってジャガーのことは忘れることにしました。

今日で11月も終わり。
まんまる満月が私たちの垣間見た夢物語を笑いながら見下ろしているようです。

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