梅雨の間、雨に泣き、すっかり腐っていたルージュピエール・ド・ロンサールが爽やかな風と真夏の陽射しを浴び、俄然元気に口紅色の花を咲かせています。まるで夏女のよう。
不思議なことにコガネムシには嫌われていて、虫も寄せ付けぬ熟女っていう感じ。
コガネムシも色の好みがあるのか、白、クリーム色、オレンジ、薄紫といった薄めの色のバラの花びらをよく食べています。人間で言えば情熱的な女性は畏れ多いという感じなのかも。
もちろん赤いバラにたかっているのもありますが、総体的にいえば、淡い色がお好きなようで。
淡い色であれば、たとえほとんど枯れた花であっても、コガネムシが4,5匹が執念深く、寄ってたかっているのを見ると、腹立たしい気分だし、硬い蕾など、これから人生が花開くというのにもたかっているのを見ると、許せない気持になります。
コガネムシに人気がないおかげでルージュピエール・ド・ロンサールはその被害を受けることなく、また雨の被害に合うことなく綺麗に開花できています。
重量感のある花を綺麗に咲かせてこそ、ルージュピエール・ド・ロンサールの本領発揮。ようやく出番が来てうれしいです。
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人生を全うできなかったバラたち。
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