立山黒部アルペンルート 雪の大谷。

連休前の24〜25日は、親しい仲間での「散歩deランチ」初の宿泊旅行でした。行き先は、16日から開通した立山黒部アルペンルート。
標高3000m級の山々が連なる北アルプスを貫く世界でも有数の山岳観光ルートで、雪の大谷とトロッコ電車が目玉です。

いつものように富士見高原鹿の湯に参加者18名が集合。
長野県大町市扇沢で貸切マイクロバスを降り、富山県立山までの総延長約38km、最高地点2450mを、電気バス、歩き、ケーブルカー、ロープウェイ、トローリーバス、美女平からまたケーブルカーで乗り物を乗り継ぎながらの行程です。

前情報でインバウンド客が多いと聞いていましたが、ウィークデーでもあるためか、なるほど95%はインバウンドと思われるほどの人出
特に雪が降らないシンガポールや台湾からが多かったようです。

個人的に行くには乗り物の乗り継ぎがけっこう大変なので、団体で乗り物を予約していたほうが行きやすいのかもしれません。
人気のコースなので乗客が多いため、待ち時間を要するのは仕方ありませんが、私たちシニアメンバーは、一致団結してほぼ予定通りスムーズに行けました。



さて、楽しみにしていた雪の壁の高さは今年14m。
雪の大谷地点は地形的に吹き溜まりとなるところで、最も積雪が多く除雪作業最大の難所だそうです。
1台7000万円というロータリー除雪車でも雪を吹き上げることができないので、GPSを搭載した除雪用ブルドーザーが道路の中心に道筋をつけるパイロット除雪をしたあと、大型ブルドーザー2台が並走して雪面をカンナで剥ぎ取るように何度も掘り下げていく。と、インフォメーションポスターに書いてありました。

除雪車が噴き上げ積み上げての14mではなく、このようにブルドーザーだけで徐々に掘り下げていって除雪するため、雪の大谷は自然の積雪の高さの証明になっています。
では除雪された雪はどうするかと、警備のおじさんに聞くと、沢へ落とすと教えてくれました。

夜はホテルの近くのお店で、北陸の海の幸を味わいました。



あくる日は、いいお天気です。
富山の新幹線駅周辺はとても綺麗に整った新しい街。

前日の貸切バスの運転手さんがホテルまで迎えに来てくれて、そのバスで宇奈月温泉駅に行き、トロッコ電車に乗り換えて、黒部峡谷の絶景を楽しみました。

能登半島地震の影響で、欅平までは行けません。
猫又までの50分で折返し運転になっていますが、寒いのもあって、そこまでで充分満足です。

昨秋、アルジとふたりでこのトロッコ電車に乗りましたが、毎回、黒部峡谷鉄道の壮絶なる電源開発事業従事者の苦労にいくら思いを馳せても想像を絶するもので、別の見方をすれば人間の力の凄さを知る機会でもあります。

 

NHKのプロジェクトXのテーマソング「地上の星」を作詞作曲した中島みゆきさんが、何年か前のNHK紅白歌合戦で、灰色の黒部ダム坑道で、真っ赤なドレスを着て歌うシーンが印象的でした。
その歌を帰りのバスで聴いてもらおうと私がYouTubeからマイクを通して流していると、隣に座っていたアルジから「誰も聴いてないようだから、もう音楽止めてもいいんじゃない?」と言われ、「地上の星」の意味も伝えられないまま私の感動も流れ星・・・。


天空の星、大谷翔平選手のように脚光を浴びているスター性の天上の星、そして人知れずどこかで偉業を成した人たちをいう地上の星、それら3つの星。
黒部のダム工事従事者はまさしく地上の星だったんだなあと、改めて思いを馳せた「地上の星」だったんですけど。

 

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