リスが来なくなってもう4、5年になるのかしら。
こちらへ移住してから、テーブルや餌台においたひまわりの種やクルミを毎日食べに来るのを、部屋の中から目を細めて眺めていたのに、お向かいの林がなくなって家が建ち、残念なことに今はムカシとなりました。
リスは毎日やってきて、まずクルミを咥えて去り、そのあとすぐに改めてヒマワリの種を食べにくる。
ああ、どこかにクルミを隠しに行ったんだなと思っていました。
薪棚やそのあたりには、クルミの殻が落ちていることがよくありました。
きっと薪棚や、お隣のミズナラの木のどこかで食べていたんだなと、微笑ましく想像していたものです。
ガレージの横に小さな庭に1本のクルミの木があります。
植えたわけではないのに、いつしかひょろっとした木に気がつきました。
初めはクルミの木なんて思ってなくて、いつしか、だんだん背が伸びて大きな木になりました。
あの木は何の木?
アルジに聞くと、クルミだよ、と。
今年、下から見上げて探してみると、やっぱりあった!
葉陰から覗くようにコロンとした緑色のまあるいものが寄りそったクルミの実がなっていました。
クルミの実がなるまで5年程度かかるそうで、リスが冬になったら食べようと隠していたのが根を張ったのかもしれません。
でも私には、なんだかお別れに、リスが土の中に置いていってくれたような気がします。
そして、クルミの実がなったら、また会いに行くよ、っと。
来てくれるかなあ。
リスの置きみやげ。
やってくる生きものたち

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