散るまで、そっと。

散りゆく前のバラの花も捨てがたいものがあります。これは何という名前かわかりませんが、東京から私たちと一緒に移住してきました。
バラの蕾はできるだけ庭で咲いてもらい、私が家に飾るのは、ほとんど全開の花たちです。
そして毎日、花瓶の水を変えるのですが、これはそろそろ散り時だなというバラは、1日でも長くそのまま咲いていてほしいので、当たらず触らず、寝た子を起こさず、触らぬ神に祟りなしで、水を変えずにそっとしておきます。
そのうちひとりで、花によってはハラハラと、またある花はポロポロと、あるいはドサッとまとまってというように、花びらが落ちます。
この散る前のバラも、花の人生を全うして、それなりにまた素敵です。



 



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