カラマツの木合唱団。

ここに住んだ最初の冬。落葉して枝だらけになったカラマツの淋しげな風景も、それはそれで珍しく、飽きずに眺めていました。
風がある日は、木の丈30mもある沢山の幹が揃って風に揺れるさまは、まるで音楽に合わせて右に左にゆっくり体を揺すってるようで、おおらかで楽しげに見えました。また、大勢のメンバーで歌っているようにも見えました。まさにカラマツの木の合唱団です。
その枝に時々、鳥が止まり、また飛び去っていきます。外へ出ると、ギシッギシッと、木と木が擦れ合う音を聴くこともあります。
昨年、家のまわりの林も間伐が行われ、部屋の窓から南アルプスが見えるようにはなりましたが、代わりにカラマツの木合唱団のメンバーは少なくなりました。そのせいか、今年は鳥も少なくなった気がします。
これから5年、10年後、カラマツの木合唱団のメンバーはどうなっているのかな。野鳥たちの住処が消滅しないように願うばかりです。





 



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