プリウス アルファの教訓。

天皇誕生日の今日は、入院していたプリウス アルファが退院で、軽のキャストでお迎えに行きました。交通事故というわけではなく、ちょっと事情があってプリウスは怪我をしてしまい、板金塗装してもらっていたのです。

その事情とは・・・。

 

10月のある日、知人のお宅へ初めて行くためにカーナビをセットして、もうすぐ到着という道に「この先 道が狭くなり通り抜けできません」の手書き看板がありました。でもアルジもツレアイもナビが示すまま、その看板をやり過ごして角を曲がり2、30mほど行ったところで行き詰まってしまいました。

こうなったらアルジの頭には前進あるのみ。でも道幅はギリギリです。左側の生け垣の前にしっかり打ってある赤いペンキで塗った木の杭を避けたら、その先の右側の家の軒先に工事現場のような鉄パイプの足場が組んであり、しかも道は少し曲がって下り坂になっています。見た目でもそのまま通れば鉄パイプが当たります。

バックしてツレアイが車から降り、バックミラーを閉じて運転席にいるアルジに、ちょっと右、ちょっと左とか、ちょっとバック、そっとよ、そっとバックとか言いながら、誘導しますが、サイドブレーキのないプリウスでの坂道バックは、アクセルが軽いとズルズルと前進するし、ちょっと踏み込むとブーンとバックしすぎてまたまた傷が深くなります。

もはや車にはグイーッと幾筋も入り文字通り怪我をした白い車体に赤いペンキが血のようについています。これを見るとアルジはショックだろうなあ・・・と思いながらも、長い時間、2人で大声でやりとりをしていたら、問題の赤い杭の住人が出てきて「通り抜けできないと看板があったでしょうが!」と文句を言います。内心、だいたい道路にはみ出して杭を打つとは何たること!と思いながら無視していると、その住人も、もうちょっとバックとか右へハンドル切ってとか誘導を手伝ってくれ出しました。

でも二進も三進も行かないとはこのことで、プリウスは前にも後にも行けなくなりました。これ以上動かせば傷はもっと大怪我になります。

すると赤い杭の住人が「その鉄パイプを持ち上げたらいい」と言います。「いえ、アスファルト道路にしっかり食い込んでいますから持ち上がらないですよ」と言うと、「いや、上がる」と自信持っていう赤い杭男。そんなバカなと私が持ち上げてみると、ヒョイと下の方が持ち上がり、車幅が確保できました。だったらもっと早く言ってよと、またまた心の声。

知人宅には50分遅れでようやく到着。聞くところによると、赤い杭住人と向かいの鉄パイプ住人とが、いがみ合っていて道のことも一因のようで、一方が赤い杭を立てたことで、向かいが対抗して鉄パイプ足場を設置したとか。なんともはた迷惑な話です。カーナビが案内する町道なので本来なら通れる道なのですが。

知人からは別の広い道案内の地図をメールでいただいていたので、ガイド通りに行けばよかったのですが、地元住民のいがみ合いなど知るわけもない私たちには、苦い経験になりました。

 

明日はクリスマスイブ。プリウスの退院がアルジとツレアイのシビアなクリスマスプレゼントとなりました。

 

 

 




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