苔の温もり。

あ、鳥が巣箱から真っ逆さまに落下?!

ではないんです。巣材を運んできたシジュウカラが巣箱の中を整えたあと巣穴から飛び出した瞬間をナイスショット。

昨日の思いがけない雪で、ちょっと心配していましたが、元気で巣づくりを続けていました。

今は念入りに巣の基礎部分を作っているからでしょうか、巣箱の滞在時間は2分近くかかることもあります。大したものです。私はといえば、その2分間、じっと見ているのですから、暇人ねえと、笑われそうですが。

空気は冷たいけれど、日の差すデッキに出てみると、巣箱の下に幅2cm、長さ5cmほどの剥がされた苔の塊が落ちていました。昨日の霙に濡れて少し湿っています。

2日前だったか、巣穴に入りきれなくて嘴から落ちたものは、ははーん、この苔だったんだと、すぐに分かりました。デッキに苔があるわけではないし、何かが嘴から落ちるところを目撃していたので、せっかくシジュウカラがどこかで見つけて、必死にくわえてきた大事なものですから、巣箱のすぐ下の手すりに、天日干しを兼ねて置いておきました。見つけてくれたらいいなあ、と。

シジュウカラの巣づくりには苔も重要な材料です。乾いた苔は毛布とかカーペットの役目をするように、母鳥の体温と共に卵を包み、そして雛たちをやさしい肌合いで守るからでしょう。

1時間も経ったでしょうか、次に見たときは、その苔はなくなっていました。私の小さな老婆心は無事、巣箱に収容されたようです。

 




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