蜜の雫。


一昨年の初冬、知人からいただいたシンビジウムが、1年後に2本ほど花芽をつけ、今、素敵なピンクの花が咲いています。

いただい鉢をサンルームに置いたままにしていたところ、数日後、急に気温が零下になって満開だった花が凍ってしまっていました。ああ、申し訳ないことをしたと思い、それから1年間、時々水をやって世話をしていた蘭です。

今、その花茎のあちこちに透明の小さなガラス玉のような蜜が、雫のようについています。指にとって舐めると甘い。まさしく蜜。水をやるだけなのに、どうしてこんなに甘い蜜ができるのか不思議です。

庭や野原へ、蝶や虫が花の蜜を吸いに飛んでくるのは、小さな生きものたちに蜜がおいしくて、そういうものなんだと思っていましたが、人間としてもシンビジウムの蜜をちょっと舐めて初めて納得しました。

 



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