アリウムのような丸い形の花は理由もなく好きですが、ルリタマアザミもその丸い形。品種は120種類ほどあるといわれています。
その名のとおり、青い、栗のイガイガのような3cmほどのまあるい花で、キク科エキノプス属ということですが、そのエキノプズというのはギリシャ語で「ハリネズミのようだ」という意味だそうで、確かにハリネズミのようなトゲトゲしい花が魅力。
ルリタマアザミが庭に咲くと、緑の宇宙に青い惑星が浮かんでいる世界観になります。
球状の花は多数の花の集まり。花である証拠に、大きな黒いアリが、イガイガの上に上って、しきりに頭を動かしていました。
針のような花にアリが乗っかっているということは、ちょっと意外ですが1つの花から甘い汁を吸っているのでしょう。
アリもよく探してここまで上ったなあと、感心もの。
なるほど、ちゃんと見ると、1本1本の針が開花して細い花びらがヒラッとのぞいているのがわかります。
毎年咲くルリタマアザミですが、1本の針が花だったのは、あまり意識してなかったし、なおかつ想定内のことでもあるけれど、ルリタマアザミの1本の花がこのように開花しているのを見るのは、アリさんに教えてもらったからでした。
カメラでズームしたルリタマアザミの1個1個は、夏の尺玉花火に見えます。
今年は新型コロナで全国的に花火大会も中止され、夏の風物詩が欠けた想い。
こんな夏になるなんて誰もが想像できなかった異常な夏にも、だんだんと新しい生活様式が侵食し、それに慣らされているようです。
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好きなもの。
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