喜怒哀楽を積んだ先。

この景色は子供の頃から変わっていないのか。

物心ついた時から、萩の母の実家へ遊びに来るたび見てきた庭。敷石の上に置いてある石のカエルの置物もそのまま。小さな石橋を渡ると向こうには築山があり、そこを通った左側の奥に東屋があり、その左に行くと茶室へと通じる小さな通り門があった。私より1つ下の従姉妹とその妹と、池にかかる橋を渡ってかくれんぼや鬼ごっこをした気がする。遥か昔の記憶。

 

1人は17年前、その妹は4年前にもう逝ってしまいました。彼女たち4人姉妹の下の姉が時々、好きで植木の剪定をやっているそうで、木々が成長したからなのか、昔よりこんもりとした景色になっているようなのは気のせいでしょうか。

今日、この小さな石橋を渡ったら子供の頃の世界が見えるかなと思いましたが、蛇が出るかもと聞いてはとても行きたい気分にはなりません。

大きくなるにつれ・・・というか、歳をとるにつれ、怖いものや嫌なものから遠ざかりたくなるのもごく自然なことかなと思います。

怖さを知らない子供の頃と、心地いいことだけと暮らしたい現在との間の何十年に、人はさまざまな喜怒哀楽の経験をするもんだなと。

とすると、今はご褒美の人生かも。

 




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