ニオイスミレの災難。

アルジの東京の実家の庭に植えていたニオイスミレが、ごっそり消えていました。いつも実家に着いて車を降りると、真っ先にニオイスミレに挨拶していた私です。
昨年12月中旬に見た時は、蕾のほかに2輪ほどの綺麗な紫色のかわいい花を咲かせ、いい香りを放っていましたが、昨日行ってみると跡形もなかったのです。

私にとっては大切ないろんな想い出とオーバーラップするスミレでした。
このスミレは、私が福岡の実家の庭のグランドカバーにしていて、1年に2回、ちょうどゴールデンウイークの頃と、12月位から花を咲かせてくれていました。
花が咲くと、庭中にいい香りを漂わせていました。ランナーがどんどん増えて行くので、あちこちに株分けして増やしたり、鉢に植えて知人にあげたりしていました。
福岡からプランター3、4個に植えて持ってきて、ほとんどはGREEN WALKに植え、アルジの実家の庭にも植えていました。

GREEN WALKの丸太の階段脇に植えたニオイスミレは、順調に茂り、翌年、花が咲き始めた時のこと。あろうことか鹿に全部食べられてしまって悔しい思いをしたのです。
それでも根っこは残っていたので、1年間せっせと育てて、また葉は茂ってきました。ところが、また災難!
ある日、アルジが球根を植えるのに邪魔だと、ツレアイに無断で大部分を根こそぎ捨ててしまっていたのです。
もう、なんということを!  数日後、それを知って怒るツレアイは、庭の堆肥作りのゴミ捨て場から、できるだけ救済したのですが、数も限られ、あまりいい状態ではありませんでした。
ニオイスミレも、自分は捨てられたということがわかるんですね、ショックだったのか、それ以来、成長がはかばかしくなく、花も咲いてくれません。不思議ですね、葉の色も、違うのです。人間で言えば顔色が変わったような無表情のスミレになってしまいました。
GREEN WALKに植えられた時は、ここで生きていくんだと、きっと希望に燃えてたでしょうに。それでも、私はあの元気な時のニオイスミレに戻って欲しくて、お世話しているのですが。

東京の実家の庭に植えていたニオイスミレも、夏になると虫に葉っぱが全て食べられてしまうので、毎年殺虫剤でケアしていました。そうして昨年暮れ、日当たりのいいところで、時期的にきっと満開で咲いていたはずです。たまたま外からよく見えるところに植えていたので、花泥棒は門を開け庭まで入ってきて、すっぽり盗って行ったようです。
このニオイスミレが大好きで、高貴な香りと、美しい濃い紫色に惚れ惚れしていた私でした。ですので、花泥棒も、同じようにこのニオイスミレに惚れ惚れして奪ってでも欲しかったのでしょう。ニオイスミレにとっては、それも幸せなことかもしれません。



 



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