あるものがある、ありがたさ。

朝から雨。久々の雨です。積もっていた雪が、雨に融けていきます。
チェロのレッスンへ行くために車を出すと、ウインドーに雨粒が当たり流れていきます。
車の気配で、いっせいにこちらを凝視する鹿の群れ。雨の中、枯れた草の根元で口をモグモグしています。警戒したものの大丈夫と思ったのか、また雪の下の食べ物を探し続けます。
雨はまだしも、何もかもが大雪に覆われ、何日も雪が降り続いて、その下は硬く冷たい氷というような厳しい天候の時などに、食べ物を探す鹿を見るたび、ああ、鹿に生まれてこなくてよかったなあと、つくづく思います。
暖かいストーブがあって、おいしい食べ物があって、観るテレビがあって、温まるお風呂があって、ゆっくり休める寝床があるありがたさ。こうして人間が鹿から改めて感じさせられること、時々あります。




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