抱卵放棄の理由。

玄関を出ると、鳥の気配と囀りが聞こえました。

今日は立春。朝はバードバスの水は凍ってはいるものの、今年のようにこんなに暖かいと、鳥の営巣も早いでしょうし、気になっていた巣箱の掃除をすることにしました。

昨年、我が家では5つの巣箱をかけていました。1つはデッキ。これはシジュウカラが巣立ちしたあと、別のシジュウカラが同じ巣箱で営巣し、明日にも雛たちが巣立ちというところでテンもしくはイタチに襲われて、巣箱も落下していた悲劇がありました。

さて、巣箱の扉を開ける前には何かがいないか念のためにコンコンとノックします。返事がなければそっと扉を開けてみます。こうして扉を開けた他の巣箱3個には営巣した跡は見られませんでした。

残りの1個は玄関ポーチの青い巣箱。中には10cm近くの厚さでぎっしり巣材があり、その下のほうに卵が1個見えました。

そっと巣材を引き出すと、上には、くぼみにシジュウカラの卵が7個並んでいます。どうやらこの巣箱では2回の営巣があったようです。

どうしてこの卵は孵化しなかったのかな。♀はどうして抱卵放棄したのかな? 親鳥が天敵に襲われたのかなと思っていました。

でもネットで調べてみると抱卵放棄は無精卵のケースがあると知りました。

♀は卵を産んだあと抱卵しますが、1週間ほどすると卵の中に生命の誕生がないことが温もりや静けさから本能でわかり、これ以上抱卵しても無駄と知って巣箱を去るということです。

それを知らない♂のほうは♀の抱卵放棄が理解できず、♀が去ったあと悲しげに囀っているということです。

今までそんなシジュウカラの夫婦関係を見て不思議に思っていたことがあったので、営巣中の夫婦の行動に合点がいきました。

 




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